

肥満症外来(ウゴービ/自費診療)
「肥満」と「肥満症」
の違い
「肥満」は「太っている状態」を指す言葉で、病気を意味するものではありません。
しかし、「肥満」に伴って健康を脅かす合併症が有る場合、または合併症になるリスクが高い場合、それは単なる「肥満」ではなく「肥満症」と診断され、医学的な減量治療の対象となります。
一方、健康診断などで指摘される「メタボリックシンドローム」は別名「内臓脂肪症候群」といわれ、「肥満」である、ないに関わらず、内臓脂肪の蓄積および血圧、血糖値、血清脂質値のうち2つ以上が基準値から外れている場合に診断されます。

肥満症とは
-
肥満BMI≧25
-
肥満症BMI≧25どれか1つ以上当てはまる
- 1
耐糖能障害(2 型糖尿病・耐糖能異常など)
- 2
脂質異常症
- 3
高血圧
- 4
高尿酸血症・痛風
- 5
冠動脈疾患:心筋梗塞・狭心症
- 6
脳梗塞:脳血栓症・一過性脳虚血発作(TIA)
- 7
脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患/NAFLD)
- 8
月経異常、不妊
- 9
睡眠時無呼吸症候群(SAS)・肥満低換気症候群
- 10
運動器疾患:変形性関節症(膝、股関節)・ 変形性脊椎症、手指の変形性関節症
- 11
肥満関連腎臓病
もしくは内臓脂肪型肥満腹囲 男性:85cm以上/女性:90cm以上 - 1
-
メタボリックシンドローム腹囲 男性:85cm以上/女性:90cm以上どれか2つ以上当てはまる
- 血圧:130/85mmHg以上
- 空腹時血糖:110mg/dl以上
- 中性脂肪:150mg/dl以上かつ (または)HDLコレステロール :40mg/dl未満
肥満症の治療


当院での治療
(自費診療)
当院では、患者さんに週1回の注射をご自身で注射していただく治療を行っています。
注射は「ウゴービ(GLP-1受容体作動薬)」というもので、肥満治療を目的として厚生労働省に承認された薬剤です。
ウゴービは保険診療でも処方されていますが、保険診療で処方できる施設は現時点では大学病院や専門病院に限られ、さらに処方までに最低6か月以上の通院が必要となるため働く世代にはハードルが高いのが現状です。
当院では自費診療ですので早期からウゴービの注射が可能です。
- 当院でのウゴービの処方は自費となります。
- 法律で保険診療と自由診療の混合診療が禁止されているため、通常の保険診療と同じ日に行うことはできません。

ウゴービ
(2024年2月発売)
-
効果
- 体重減少
臨床試験で68週間の投与後、平均14.9%減少
- 血圧改善
収縮期血圧が平均6.2mmHg低下、拡張期血圧が平均2.83mmHg低下
- 体重減少
-
作用機序
消化管の蠕動運動を抑制することで食欲抑制につながる -
診療の流れ
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1ご予約
お電話でご予約をお取りください。
お電話はこちら当院では原則として以下の条件に該当する方は、ウゴービによる治療の対象としています。
- BMIが35以上の方(高度肥満)
- BMIが27以上で、高血圧、脂質異常症、2型糖尿病などの健康障害を合併している方
- BMI27以下であっても肥満が原因で健康リスクを抱える方の場合には医師の判断の上でウゴービの処方をすることもあります。
- 美容目的での処方は行っておりません。
- BMIとは、ボディ・マス・インデックスの略で、体格を表す指数です。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算されます。
(例)身長:165cm、体重:75kgだとBMI:27.5 - 診察の結果、ウゴービの適応外と判断された場合も、初診料はいただきますので、ご了承ください。
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2受診
受診されますと、初めに、診察、身長体重計測、採血、体組成検査があります。
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3検査結果
肥満と、健康障害(脂質異常、高血圧、痛風、月経異常、睡眠時無呼吸症)が認められてはじめて、ウゴービ注射が使えます。(高度肥満は除く)
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4再受診
診察後約1週間後に、クリニックを受診していただき(予約)、注射指導を行います。医師の診察を受け、効果や副作用について十分な説明を受けたうえで、同意書にご署名いただいた方のみ治療を開始いたします。ウゴービ注射は、それほど痛くなく、自分自身で簡単に注射できます。
ウゴービ注射は、0.25㎎から開始し、減量効果や副作用の状態をチェックしながら、徐々に増量していきます。
- 基本的に毎月の診察が必要です。
- ひどい副作用が認められた場合、あるいは3〜4か月使っても効果がない場合は治療を中止します。
- 肥満症に対して既存の治療法で効果がない方に適用です。美容、ダイエットのみの目的の方はご遠慮ください。
- 当クリニックは国内販売代理店経由(医薬品卸)で購入しております。
- 重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
栄養相談管理栄養士による個別相談
栄養相談をご希望の方は、糖尿病療養指導士と病態栄養専門管理栄養士の資格を持った管理栄養士が、個別に栄養相談を承ります。
追加料金:3,300円/回(税込)・1回20分以内 -
費用
- 初診時(初回のみ)
5,500円(税込):診察、身体測定、体組成検査、血液検査
- 再診料(月1回)
1,100円 (税込):診察、身体測定+体組成検査(追加料金:550円)
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注射料金
注射は2形態あります。
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1ウゴービ皮下注 SD(1本ずつ使い捨てタイプ)
- 0.25mg
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1本 4,400円(税込)
(2本 8,800円、4本 17,600円) - 0.5mg
-
1本 6,600円(税込)
(2本 13,200円、4本 26,400円) - 1.0mg
-
1本 9,900円(税込)
(2本 19,800円、4本 39,600円) - 1.7mg
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1本13,750円(税込)
(2本 27,500円、4本 55,000円) - 2.4mg
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1本 17,600円(税込)
(2本 35,200円、4本 70,400円)
- 注射は1週間に1回使います。注射は2本一組が最小単位となります。
- 1週間に1回の自己注射で、4本が1か月分の目安です。
- 「ウゴービ皮下注SD」は、1回1本の使い捨てタイプであり、注射針をつける必要がありません。
- 当院で処方するウゴービは国内卸から仕入れた正規品です。
-
2ウゴービ皮下注 MD(1本あたり4回分=約1か月分入っています)
- 0.25mg
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1本 15,400円(税込)
- 0.5mg
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1本 22,000円(税込)
- 1.0mg
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1本 33,000円(税込)
- 1.7mg
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1本 49,500円(税込)
- 2.4mg
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1本 63,800円(税込)
- 注射は1週間に1回使います。注射は1本(4回分=約1か月分)が最小単位となります。
- 1週間に1回の自己注射で、1本が1か月分の目安です。
- 「ウゴービ皮下注MD」は、1本に4回分=約1か月分が充填されたタイプであり、注射針を毎回自分で取り付ける必要があります。注射針はインスリンと同じものを使用します。髪の毛2本分の太さの針で、痛みはほとんどありません。
- 当院で処方するウゴービは国内卸から仕入れた正規品です。
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栄養相談
- 個別相談料金
3,300円/回(税込):1回20分以内
- 個別相談料金
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その他
当院の
肥満症外来の特徴
- 1
GLP-1受容体作動薬の経験豊富な糖尿病専門医が治療を行います。
- 2
体の脂肪量・筋肉量・体水分量・推定骨量などの測定が可能な医療用体組成計を導入しています。
部位別(体幹/両腕/両足)の脂肪量・筋肉量もチェックでき、どこに筋肉が少ないのか、体重減量に成功した際にはきちんと脂肪量減少によるものかも判断できます。
- 3
個別の栄養指導が可能です。